今回はストリーマーの通信可能範囲についてのレポート。通信可能範囲?なんとまあ堅苦しい言い回しであるが、他に適切な言葉が見つからない。オーティコンのストリーマーはBluetooth対応機器との通信が可能であり、その範囲は10メートル、と日常的な使用においてはほとんど問題無いレベルで使用出来る。
だが、ストリーマーと補聴器の通信可能範囲はどうだろう?
説明書によるとなんととても短く、50センチ程しかない。50センチと言えば補聴器を装着しストリーマーを手に持ち前方に伸ばせばそれだけでその範囲を越えてしまう。まあ、そこだけBluetoothによる通信では無いのだから仕方ないのかも知れない。
ストリーマーはアンテナの役割をするストラップを使用して首から掛けて使うのが正式な使用方法であるが、絶えず首にストリーマーをぶら下げていると目立つ事この上ない。「あれ?何それ?」って好奇心旺盛な輩が話しかけてくるに決まっている。「いや~これはストリーマーとか言ってうんたらかんたら…」と説明するのも面倒だし、それによって憐憫のまなざしを向けられるのも忍びないものだ。
そこで、ストラップを外し、ストリーマー本体のみで使用した場合の通信可能範囲を研究してみた。ペアリング済みのiPhoneに入っている曲をストリーマーに流しっぱなしにし、ストリーマー本体をあちこち置いてみる感じの研究。研究と言っても数値的なデータは一切出てこなく、かなりアバウトなのであしからず。
■胸ポケットに入れてみた。
垂直に立てる形でワイシャツの胸ポケットに入れてみた。とりあえず使えない事は無かったが、少しでも右を向くと右側が聞こえなくなり、左を向くと左側が聞こえなくなるなど、顔の角度をかなりシビアに固定せねばならないようだ。ちょっとイラっとくるので「△」。続いて、今度は横向きに寝かせる形で胸ポケットに入れてみた。結果これがなかなか良好。だが、思いっきりぐりんと右を向くと右だけ聞こえなくなる。恐らく左胸に入れたからだと思うが、それ以外は概ね良好に通信状態を保っていた。これはとりあえず「○」で良いかと。
■その他のポケットに入れてみた。
ズボンのポケット、ジャケットのポケットにそれぞれ入れてみた。結果はダメダメであった。うんともすんとも聞こえない。
■机上に置いてみた。
キーボードを基準に確認してみた。割りと距離感がわかりやすいっしょ?
その結果、上図の様にストリーマーの置く向きによってだいぶ変わる事が判明。これは胸ポケットに入れた際の結果にも近い。比較的、横向きの方が通信状態が良好であり、近い方が安定しているようだ。
■結論!!
下図の様に、本体垂直方向に対して、横方向に電波を飛ばしているらしい事がわかった。
本体を立てた場合と横向きとでは感度が全然違う。そして通信可能距離はおよそ50センチと、説明書通りのスペックとなった。しかし、これは障害物等があると途端に弱くなってしまう。一番の障害物は自分の顔。胸ポケットに入れた場合、ストリーマーから耳の補聴器まで直線上にあるのは紛れもなく自分の顔なのだ。そのため、右を向くなど極端な動きをするとそれだけ電波が弱くなってしまう。まあ、ストラップを付けるのが一番なんだけどね。
■お願い!!
誰かシーメンス社miniTekのレポートをお願いします!!