正直言ってけっこう辛い。 この先こんな俺でもしっかりとした家庭を築けるのだろうか?…仕事はどうなるんだろう、このまま今の仕事を続けられるのか?…足元にぽっかり暗い穴が空き、そこに今でも転がり落ちそうな気分。 全てを投げ出したいです。 彼女はすぐに異変に気づいてくれた。元気ないねぇ…と。進行性の難聴である事をあらいざらい告白した。ひっそりとなぐさめてくれたが、彼女自身もショックを受けているに違いない。 それでも彼女は結婚してくれるだろうか? 自信ないよ。